会長挨拶
埼玉県トラック協会会長のご挨拶
会長挨拶

一般社団法人
埼玉県トラック協会
会長 遠藤長俊
会員の皆様には、平素より埼玉県トラック協会の事業運営に、ご理解、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
2025年6月、役員改選にあたり会長の要職に選任され、このほど就任いたしました、遠藤長俊でございます。
会長として重責を担っていくことに身の引き締まる思いであり、歴代会長並びに諸先輩方が築いてこられた、50年を超える協会のさらなる発展に寄与できますよう職務に精励いたす所存です。
さて、私たちトラック運送事業者は我が国の物流基幹産業として、国民生活と産業活動を下支えして参りましたが、1990年に施行された物流二法の規制緩和により参入基準が緩和され、事業者数の急激な増加による過当競争を余儀なくされてきました。それに伴い、運賃の下落と業界全体の品質の低下等を招き、人材不足、経営の圧迫、多重構造化など大きな課題を抱えています。
しかしながら、2024年問題を契機に、全日本トラック協会 坂本前会長(現名誉顧問)のご尽力により、2018年には、2024年に施行される働き方改革法を踏まえ、重要な社会インフラである物流が、運転者不足により滞ることがないよう、緊急に運転者の労働条件を改善する必要があることを鑑みた改正貨物自動車運送事業法が公布され、2024年には、荷主・トラック運送事業者等に対する規制的措置が含まれた物流関連2法(物流総合効率化法・貨物自動車運送事業法)の改正法が公布されました。さらに、2025年には、更新制の導入、適正原価の確保、再委託回数の制限等を含むトラック事業適正化関連法案が可決・成立しました。業界を取り巻く外部環境や経営環境は、急速な変化が続いておりその対応が求められています。
埼玉県トラック協会といたしましては、こうした流れに、会員事業者が一社も取り残されることがないよう支援して参る所存であります。
他方、協会自体もこうした変化に的確に対応するため変革していかなければなりません。より良質な会員サービスの充足、情報の発信、経営支援などを、必然性を持ち合理的に運営していかなければなりません。会員事業者の安全性の向上やコンプライアンスの遵守は、経営支援もさることながら社会的責任(CSR)を通して、社会貢献にも深く繋がると考えております。とりわけ災害支援活動なども当然のことながら、協会の事業が回って社会貢献に繋がるものであり、そのような良い循環になるよう努めて参ります。
物流は国民のライフラインを担うと言われて久しいですが、今日ではインフラと言っても過言ではありません。その責任の重さを痛感しながら、トラック運送業界を魅力ある業界とするべく、会員相互の融和、親睦、協調を基本とし、業界発展のために誠心誠意努力して参る所存です。今後もご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。